希少疾病用医薬品・希少疾病用医療機器のデータをRDF化しよう。その5
いやはや長期連載になりそうですね。いつか,誰かの役に立つことを信じて,今日も記事を書いていくことにしましょう。
※自己流の部分もあるので,間違いがありましたら,ご指摘頂けますと大変ありがたいですʕ•ᴥ•ʔ
ライセンス情報を記録しよう。
これから書くことは,データを動かすという意味では必須ではありません。ただ,今後のことを考えると,書いてあったほうがよいに違いないと思われるので,参考までに書いていきます。誰がそのデータを書いて,どこで作られていて,どの程度自由に使えるのか,明示されていたほうが,公開する側にもデータを得る側にもメリットが多いと考えるからです。
prefixを増やすぞ。
ライセンス情報の記述と所属等を記述するために,prefixを追加していきます。
puts "@prefix dc: <http://purl.org/dc/elements/1.1/> . @prefix rdfs: <http://www.w3.org/2000/01/rdf-schema#> . @prefix xsd: <http://www.w3.org/2001/XMLSchema#> . @prefix eob: <http://pashworth.org/orangebook#> . @prefix drgb: <http://bio2rdf.org/drugbank_vocabulary> . @prefix drgn: <http://www.nibio.go.jp/drugVocabulary#> . @prefix odrgn: <http://www.nibio.go.jp/orphanDrugVocabulary#> . @prefix cc: <http://creativecommons.org/ns#> . @prefix dcterms: <http://purl.org/dc/terms/> . "
ccとdctermsが追加事項です。
前回書いたttlに追加する形で,下に追加します。(下が良いという明確なルールがあるわけではありません。)
↓rubyのプログラム
puts "<http://www.nibio.go.jp/orphanDrug.ttl> dcterms:creator \"Maori Ito \" ; dcterms:publisher \"National Institute of Biomedical Innovation\" ;" print(" dcterms:date \"",Date.today.to_s,"\"^^xsd:date ;\n") puts " cc:license <http:\/\/creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0> ."
↓実行結果
<http://www.nibio.go.jp/orphanDrug.ttl> dcterms:creator "Maori Ito " ; dcterms:publisher "National Institute of Biomedical Innovation" ; dcterms:date "2013-09-03"^^xsd:date ; cc:license <http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0> .
今回作成するドキュメントがorphanDrug.ttlだったとし,その作者や制作元,いつ作られたのか,そして著作権について記述しています。
今回,creatorやpublisherはテキストにしてしまいましたが,例えば,"Maori Ito" の部分は<http://www.nibio.go.jp/people/maori-ito.rdf>
等とし,そこに私自身の説明を記述したり,publisherの"National Institute of Biomedical Innovation"の部分は<http://www.nibio.go.jp/organisation.rdf>
等とし,そこにこの機関の説明を記述するとよりよいかもしれません。日付はデータを作成した日を入れます。(ここで今日の日付を入れられるのはプログラムの良い所かもしれませんね?)また,日付であることを明記するために,xml形式由来のデータ型^^xsd:dateを日付の後に付け加えています。
そして,ライセンスがどうであるのかというのことを,http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0で指定しています。もちろん,ここの"3.0"の部分は,あなたの公開状況によって変更して構いません。参照:About The Licenses
さて,短いですが,英語版はこれで一区切りです。お次は日本語版といきましょう。